1万5,000㌔を渡る、ヒメアカタテハ。 |
ヒメアカタテハは、日本全国に分布する普通種です。
でも、このチョウは、ビックリするほどの渡りの能力を持っています。
イギリスからの報告では、
この種は、ひたすら飛び続け繁殖し移動する力があり、
夏が終わる頃に何百万羽という群れで、南へ渡ることが解明されました。
渡りのルートは、北は北極地方にほど近い所から南は熱帯の西アフリカまでの、
1万5,000㌔にも及ぶそう。
ちょっと信じがたい話だけど、すごいロマンを感じます。
残念ながら、国内でのヒメアカタテハ渡りの報告を探すことができなかったですが、
どこかで、今後、そんな報告が出てくることがないか楽しみです。
▼写真1 2016年7月23日 撮影
この小さなチョウが、1万5,000㌔を渡るパワーを持っている。
▼写真2 2016年7月23日 撮影
写真1のアップ。凛々しい横顔のヒメアカタテハ。
▼写真3 2016年7月23日 撮影
この里山では、夏場より秋の頃に個体数が多くなる。
▼写真4 2016年7月23日 撮影
ヒメアカタテハの終令(5令幼虫)。ヨモギの葉のゆりかごで生活しています。